SSブログ

私的エリザベート論 [タカラジェンヌに愛をこめて]

またもやってきましたね。「エリザベート」
困ったときの「ベルバラ」「エリザベート」2枚看板をこうも頻発して大丈夫なのか?
私としては水トートが見られるのは個人的に嬉しいけど。

前回の月組でとりあえず5組制覇した「エリザベート」。
しばらくは封印かと思いきや口開けを飾った雪組に回ってきた。
「ベルバラ」のアントワネットを堂々とこなしたとなみちゃんですから、エリザベートも楽しみです。
彼女は学年以上に落ち着いた雰囲気を持っていたのが今になれば強みだ。
位の高い役が似合う。
以前日生劇場で「風共」が演じられたとき、コムちゃんスカーレットの影スカーレット2を演じたが、コムーレットよりもスカーレットらしかった。(気の強さが・・・。)

宝塚版で言えば、主役はなんと言ってもトート閣下。そして対するのが皇帝フランツ。
2番手の位置にいるゆみこちゃんがやるのは当然なのだろうが、私はこの皇帝があまり好きじゃない。
だからなのか、ゆみこちゃんにはルキーニをやってほしかった。
彼女のあの伸びやかな歌唱力であくの強いルキーニを観たかった。
きむちゃんのルキーニちょっと心配。彼女はルドルフのほうが似合うと思うのだけどな・・・。

これまでの5組の「エリザベート」はそれぞれにいいところ悪いところがあったのだが、私的にはそれは主役二人よりも、ルキーニとルドルフとゾフィーのできにかかっていると思っている。
トートとエリザベートは完璧でなくてはならない。
なぜならこの二人の物語なのだから。
今までの5組はそれぞれに趣は違うがまあまあ成功だと思う。
ただ、前述の3人は組によって力量の差が出てしまったのは残念だ。

今までのこの3人の役をやった中で私の一押しをそれぞれ上げると、
ルキーニ・・・轟 悠(初回雪組)
ルドルフ・・・朝海ひかる(宙組)
ゾフィー・・・出雲 綾(星組)(宙組)
他にもぶんちゃんのルドルフも好きだった。きりやんのルキーニもなかなか。

好みはあるが、トート閣下は演技力では麻路さき。歌唱力では姿月あさと。ビジュアルでは春野寿美礼。総合ではやはり春野トートに軍配。

ちなみにこのお話の中で唯一私の関心をまったく引かない人物。それが皇帝フランツ。
彼にはまったく魅力を感じないのだ。
ゾフィーが強すぎるからああなったのだと解釈されるが、私に言わせればただのマザコン。
親にたてついてお嫁さんを決めたまでは良かったがそこから先ぜんぜん彼女を守ってないじゃない。
おまけに浮気までするし、そのくせ泣き言ばっかり・・・。
エリザベートに愛想つかされるのも無理ないぞ。

考えたら私がフランツを嫌いな原点は「うたかたの恋」かもしれない。
あれはルドルフの身分違いの恋がテーマだから、父親であるフランツが二人の邪魔をして、恋人を修道院に無理やり入れようとしたあたりはまさしく敵役ってな役ですもの。
憎憎しくて当然。
あのときから私の中で皇帝フランツ・ヨーゼフはなんとなく嫌なやつって位置なのだ。
エリザベートにはまったく関係ないのですがね・・・。

さてさて今回の「エリザベート」どうなりますか。
ゾフィーは誰がやるのかな~  楽しみ~
希望としてははまこちゃんがいいな~
あの歌唱力と男役の迫力で「宮殿で唯一の男」と揶揄された力強い皇太后を見たいな。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:演劇

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。