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父。入院しました。 [高齢ハハのつぶやき]

今月中にもう一回診察をと言われていましたが、やっと今日都合がついて行ってきました。
もちろん診察だけの予定でしたからノンも一緒です。

訪問看護の看護師さんから主治医の先生あてにお手紙を預かっていました。
内容は見ていないので、何が書いてあるのかわからないんですけど、看護師さんの心配事が報告されていたと思います。

退院して一カ月強。
仙骨部分。臀部。右足ひざ下側部の3か所にとこずれが一気にできて悪化の一途をたどっておりました。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、この床ずれはできる要因ははっきりしているので予防ももちろん可能なのですが、一度できてしまうとこれまた治るのが難しいという厄介なもの。
特にうちの父の場合こんなに急激に悪化する要因の一番は栄養不良によるもの。
食事に好き嫌いが激しく、おまけに最近は噛む力が弱くなって余計に食べられるものが限られてきた父。
かといってまだミキサー食や刻み食とまではいかない。


通販で介護食を取り寄せたりいろいろ工夫しているのだが、おいつかない。
主治医の先生から「このまま在宅で様子を見る、入院して点滴等の治療で栄養管理をする、療養型施設に入所するの3通りしかない」と言われ迷わず入院を選択した私。
父をどうやって説得しようかと思っていましたが、「今決めなくてもおうちへ帰って皆さんで相談して…」という医師の言葉をさえぎって父の説明しました。
一旦家に帰ったら絶対入院するとは言わないと思ったから。


今の食事でさえ文句タラタラで母につらく当たってる父です。
そんな母にこれ以上負担はかけられない。
食事の栄養管理、カロリー管理なんて無理です。
でも、それではいつまでも床ずれはよくなるどころか悪化するのは火を見るより明らか。
特に足の床ずれは骨まで達しそうなほど深いので感染症の恐れもある。


割に簡単に入院に同意した父ですが、今日そのまま入院とは思ってなかったようでいったん診察室を出てから部屋の準備ができるまで待ってる間「さあかえるぞ」とノンに言っていてびっくり。
「お父さん。このまま入院するんだよ」と言ったらまるで初めて入院の事聞いたみたいに目を丸くして
「このまま? いまからか?」とちょっと不機嫌。
「そうだよこの間までいたのと同じ部屋。傷を治すには栄養取らないといけないけどお母さんには無理だからね」
「あの部屋か~  いいやいいや。 おかあも休まるしな」と言っておとなしく病室に入りました。


何人も顔見知りの看護師さんがいてなんだか嬉しそうでした。
転倒の危険度の高い父なので、ベッドを出して床に畳を敷きその上にマットを敷いて寝ることになりました。
個室だからできるんですけどね。
午前中に入院して一度帰ってから私一人でまた着替え等を持って午後病院へ。
思ったより落ち着いてました。


とりあえず一カ月の予定ですが、今後はおそらく在宅は難しいと思われます。
無理して家に帰ってもまた床ずれができ、栄養状態で悪化の可能性大ですから療養型の施設を頭に入れてます。
今回の入院でおそらく認知症は進むでしょう。
でも、自宅で見るには危険が大きすぎます。
感染症、栄養失調、貧血のリスク。
そして傷の悪化による本人の苦痛。


罪悪感は薄まっても消えることはないです。
でも、罪悪感は愛情があるからこそなのだとある本で読みました。
だから家族を施設に入れることに罪悪感を持つことにも意味があるのだと。
罪悪感を持つことも持たないこともそれぞれ意味のあること。
とにもかくにも今夜は母がぐっすり眠れることに安どして休みます。
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まご

いつも読んでます。
このところずっとですが、大変ですね。
izunosukeさん、がんばってますね。
よく、その場での入院を決断されたと思います。

izunosukeさんと、izunosukeさんのご家族の皆さんの心と身体が、平穏でありますように。

応援niceポチしときます。
by まご (2009-08-01 23:00) 

マアカ

私の大叔母は入院してから認知症が進みました。
昔のことなので、特に酷かったんです。
その後当時としては珍しい療養型の病院に転院したのですが、すっかりというわけではありませんが認知症が好転しました。
いろいろな考え方と選択肢があると思います。
お父様にとってもお母様にとっても、ベターな選択でありますように。
なによりご家族皆様がお楽になれますように。
モニターのこちら側からお祈りしております。
もしご近所に住んでいたら、なにかお手伝いできるのに。

by マアカ (2009-08-02 07:05) 

izunosuke

まご様。
応援ありがとうございます。
本当に励まされます。
今入院している病院には同じ敷地内に老健施設を持っています。
もしかするとそのままそちらへの入所ができるかもしれません。
主治医のそばにいられますし、今までの入院と距離も変わらないとなれば好都合なんですが…。
まだ具体的には何も決まってないのですべてはこれからですが…。



マアカ様。
母に重きをおいても父に重きをおいてもいずれにしろ在宅はリスクが高すぎます。
この入院で父の認知症がどこまで進むのかも不安ですが、
施設入所を考えるとその進みも本人にとっては救いなのかもしれません。
頭がしっかりしているのに体だけがゆうことを利かない。
そちらのほうが残酷なのかもしれません。

by izunosuke (2009-08-02 16:08) 

元気

こんばんは。

娘でないと出来ないこと、あると思います。
けれど、娘でも出来ないこと、あります。
誰ののせいでもないと思います。
人の出来ることなど… 限られている気がします。

そのとき、そのときに一番良い方法を選んでいるのだと思います。
子育てと同じなのかも。そう思います。
抱え込まず、そのとき、そのとき選んでいけば良いと思います。

疲れたら休みながら、頑張り過ぎないように気をつけて…
見守っています。
by 元気 (2009-08-07 01:12) 

izunosuke

元気様。
この場が私にとって本当に癒しです。
自分のだめなところもみんなひっくるめて自分なのだと思えるから。
先を考えて不安になるのも人間ならなるようになる、なるようにしかならないと腹をくくれるのも人間です。
父も日々変化しています。
認知症が進んだのか、口数が少なくなり、表情が乏しくなり、記憶の蓄積が困難になってきました。
我もゆく道。
しっかり見つめます。娘として。
by izunosuke (2009-08-07 16:30) 

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