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性格と障碍のはざまで…。 [発達障碍]

前回に引き続き、ちょっと重たい話になるかも…ですが。
興味のある方は読んでみてください。



よく、子供が手がかかる、こだわりが強い、パニックを起こす。等々ありママ友さんや家族に相談するお母さんがいる。
そしてよく言われる言葉。
「子供なんてそんなもんよ。性格性格」

今まで何度となくうちのも言われましたし、自分でもそう思うようにしていた時期もありました。
そうやって納得させようとしても日々接している母親だから感じる違和感。
そして自分の中にあった「普通」ということの概念の不確かさ。

性格だと簡単にかたずけられることに強い違和感を感じていました。
でも、今は全く違う感じ方をしています。


よく障碍=病気ととらえている方がたくさんいらっしゃいます。
だからこの方法で発達障碍が治るとか、発達障碍を防ぐ方法なんて言う怪しげな理論や書籍も横行する。

病気なら治療法があれば、お薬があれば完治する可能性がありますよね。
不治の病も現実には存在するから軽々しくは言えないけど。


性格って持って生まれたものですよね。
育っていく過程での環境にもかなり影響はされるでしょうけど。
姉妹で同じ両親から生まれ同じ環境の下同じ食事をしていても性格って違うのだから持って生まれた因子の方がかなり強いのではと思ってます。

ちなみに私は一見そう見えないらしいのですが、(家族間ではそっちの方が信じられないらしいが)瞬間湯沸かし器かと言う位の短気です。
子供のころはそこへ持ってきて泣き虫。
3姉妹の末っ子だったので姉たちからよく「泣いて勝ちを取るからずるい!!」と言われました。

さすがにこのくらい生きていると上手に隠す方法や怒りの炎を一時押し隠すこともできるようになりましたが若いころはその短気さで数々の逸話があります。
親友とも何回絶交するかと思う位の喧嘩したことか…。

そういうことをつらつら考えると、発達障碍=性格というのもあながち間違いではないのではないかと思えてくるのです。
ノンは多動というより不注意、好奇心の抑制ができない、の方が顕著です。
これをあわてんぼうのおっちょこちょいな性格としてみたら、年齢が上がるに従いそれを少しでも周りの迷惑にならない程度に抑制できたら病気のように治ることはなくても本人の生きやすさは数段違ってくると思う。

そのために療育があり、支援級があり、理解してくれる環境が必要なのです。


回りが性格だよという時はここまで考えては言っていないと思います。
でも、ちょっと制御しにくい個性的な性格をしているならその対処法を知ってるだけで親が楽になるのは確実。
だって運転知らないのにいきなり車に乗せられてさあ走りなさいって言われたっておたおたしてるうちに事故っちゃう。
でも、教習所でしっかり基礎から習って車の仕組みやエンジンのかけ方、ブレーキのかけ方習ったら最初はおっかなびっくりでもちゃ~んと峠道だって走れるようになる。
もっと操縦がうまくなれば高速だって乗れちゃう。

私はまだ高速は無理だけど合流はできるようになった。
ちゃ~んと周りの流れを見て時にはアイコンタクトをとって、自分の意思を示して、感謝とお礼を忘れずにしていれば最初あんなに怖かった合流もスムーズにできるようになった。


ノン達のようにちょっとだけ個性的で支援が必要な子にとって支援を受けることはプラスになりこそすれ決してマイナスにはならない。
そしてそれを親がもっともっとアピールしていかなくては。
療育、支援級、支援学校そう言ったものがまだまだ理解されずマイナスイメージで見られがちです。
だからせっかくの支援の手を親が躊躇してしまうことが多々あると聞いています。

哀しいけど、それぞれに葛藤があり、悩みがあり、事情があるのでしょう。
私には私の、そしてノンのことしかわからない。
でも、人は話すだけで救われることがある。
涙を流すだけで前を向けるときがある。

人は人の中で生きていく。
子供も人の中で育っていく。
子供の周りが優しさであふれますように。
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さーママ

知らないことをやれと言うのは、無理な話。
私たちは、子どもが何を知っていて、何を知らないのか。
何ができて、何ができないのか。
どうすれば、わかり、できるようになるのか。
そこを見極めてあげる必要があるんだなと思います。

やれること、やり方は、一人一人違うので、その違いと向き合ってあげないといけないですよね。

その子らしさを理解してあげるって、言葉では簡単だけど、以外に難しいですよね。

それでも、精一杯わかってあげようと、毎日、がんばっています。


なんだかとりとめもない文になってしまいました。
by さーママ (2012-03-12 22:06) 

izunosuke

さーママ様。
大人になってからもしかしたら私も…って思っている人が増えていると聞きました。
確かに自分の周りにも授業中落ち着かない子や学力がついてこれない子はいました。

おとなしすぎて全く問題ないと思われてた子が実は…ってこともね。
今少子化で子供の数も少ないから、目につきやすいということはあると思う。
それは決して悪いことではないけれど、中途半端に「発達障碍という言葉だけが有名になってしまって…。

現実に育てている親にとっては絶句してしまう位偏見に満ちた言葉をかけられることもあります。
理解してもらうということの難しさとこちらから働きかけることの難しさも日々感じます。

あえて今、なぜこんなことは記事にするか・・。
記事にすることでわかってもらえることがある半面、やはり素人のつたない文章だからかえって誤解を与えてしまうかもしれない…。
それでも心にとどめておくだけではあふれてしまう思いがある。

3・11 幼い子供たちもたくさん亡くなりました。
一瞬で開かれていたはずの未来の扉が波に飲み込まれてしまった。
ノン達もまだまだいろんな波に翻弄されるでしょう(有形無形の)
その時の命綱はやはりコミュニティーだと思う。

なんだか私もとりとめのないお返事ななっちゃいました。
答えなんかない問題だからですよね。
「みんなちがってみんないい」
心で常に呟いてます。
by izunosuke (2012-03-13 07:56) 

さーママ

うちの娘のように、普段の行動や学習で、他の子との違いが目に見える子はまだ救われていると思います。親もその気になっていますから。

ボーダーというか、認めたくない親のエゴで、困っているのに困っているといえない子は、かわいそう。
認めたくない親の気持ちもわかります。アリョーシャさんの言うように、まだまだ違いを認めてもらえない世の中ですからね。未だに、育て方が悪いで済ませる人も多いですから。

コミュニティが大切なのもよくわかっているのですが、まだまだ家族だけでがんばってしまっている感があります。もっと、頼りあえればいいのだけれど・・・・
by さーママ (2012-03-13 20:37) 

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