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目標!ほうれんそう! [発達障碍]

ノンの今後の進路について日々情報収集に追われるハハです。
学習面は学校にお任せするとして、やはり問題は身支度や後片付け。
一進一退を繰り返す日々。

そんな時目にした言葉。
「自立とは何でも自分でできることではなくて、人に相談できる、頼ることができるようにすること」

勿論基本的なこと(あいさつ、身支度、整理整頓)は自分でやらなくちゃいけないけど、人は一人で生きているんじゃない。
困った時、悩んだとき、人に聞く、人に頼る、人のアドバイスを求める。
これこそコミュニケーションの基本。

ノンは特定の人には多少できているけど、まだこれを行うに当たっては不安感のほうが強い。
笑われるかもしれない。
馬鹿にされるかもしれない。
怒られるかもしれない。
迷惑かけるかもしれない。


そんな気持ちが強すぎて一歩踏み出すのがなかなか・・・・難しい。

そんな時ある出来事が…。
ショッピングセンターで、おばあちゃんとノンとノンハハと3人で食事した後、買い物をして帰ろうとした時、おばあちゃんが巾着袋が手元にないことに気付いた。

店内にハハが入りインフォメーションに向かった時、そういえば食事のときは持ってたなあと思いだし、お店に行ってみたらやはりあった!!
その時お店の方に
「お嬢さんに言っておいたんですけど」といわれた。
「!?」
「気がついて店の外へ出た時ちょうどお嬢さんが通りかかったので、直接渡して落としたら困るので預かってるからね伝えてとお願いしたんですけど」とのこと。
「全然頭にないみたいですね。な~ンにも言ってませんでした~ すみませんありがとうございます」
といって受け取ってきました。

車で待っていた二人のところに戻って
「ノン さっきラーメン食べたところのおばちゃんにおばあちゃんの袋預かってるっていわれなかった?」
と聞いたら
「あ~そうだった~」
袋がないという話はノンの前でしていたんだけど、全然頭におばちゃんに言われたことも思い出さず、したがって母とおばあちゃんの会話も全く自分には関係ない話としてスルーされてしまっていた。

ノンにとって一番大事なことは

ほ う れ ん そ う

だと気が付いた。

報告、連絡、相談。
身支度や挨拶はもちろんだが、自分が恥ずかしい思いをするだけだが、ほうれん草ができないと、社会で通用しなくなってしまう。

今日ノンは自分から買い物をすると言い出した。
めもに「にんじん、ぎゅうにゅう」と書いてスーパーへ。
自分で籠を持ちにんじんを入れ、牛乳売場へ。
いつも買う地元の牛乳が見つからずちょっと困った。
ヒントを出すとすぐ見つけて籠へ。

ポイントカードと1000円札を1枚渡す。
ためらいもなくレジへ。
今までとは雲泥の差。
まだ細かいお金を出すのは難しいのでお釣りを受け取るだけ確認はせず。

それでも自信になったようだ。

今夜はカレーを作ると張り切っている。

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親の欲目と現実の高い壁。 [発達障碍]

現在4年生のノン。
小学校入学のドキドキからもうまる3年が終わって4年目に突入し、高学年。
ノンにとってもハハにとってもこれ以上ないってくらいの好環境で感謝感謝ですぎた日々でした。

でも、もう次には中学校を見据えての進路を考えなければなりません。
1年ごとに着実に成長するノンを嬉しく、頼もしく思っておりますが、やはりそこは親の欲目。
いいところばかりを無意識に探してしまうところもあります。

ものの管理、時間の管理。
自分で考える。
自分で判断する。
自分で行動する。


言葉にすると当たり前のことが当たり前にできないことにまだまだ危機感のないノン。
今の支援級でのびのびとそして細やかな指導を受けつつ、交流級では壁を感じることなく仲間に入れていただいてるので、学校を嫌がったことは一日たりとありません。

やはり実年齢よりかなり精神的に幼いです。
体は同学年の子の中でも大きいほうです。
なのに、同級生の女の子たちとは明らかに趣味嗜好が幼い。
いまだにほしがるおもちゃなどが(それどう考えても小学生以下対象じゃん)と思えるものだったり、洋服も親の買ってきたものに何の抵抗もない。

まあ楽っていえば楽なんだけど、今後思春期を迎えるときのことを考えると不安になったりもするのです。

今現在中学には支援級がありません。
なのでもし中学でもノンが支援級を選択ということなら早い段階から働き掛けをする必要があるようです。
漠然と小学校6年間で社会性を身につけたら普通級でも行けるんじゃないかと漠然と思っていて、中学での支援級という認識がまるでなかったことに遅ればせながら気が付きました。

ついいいところばかり見てしまうんです。
あれができるようになった。
これができるようになった。
落ち着いて決められた場所にいられるようになった。


でも、ノンのすべてがわかってるわけじゃない。
親の見ていない場所でのノンの様子。
もちろん問題なし、オールOKなんてはなから期待してませんが。

何ができたらクリア!
何点取れたらクリア!
なんて明確な基準がないんです。

入学のときは時間はたっぷりあると思えた6年間。
でも、半分終わって4年目に突入した今、はるか先だったはずの中学という現実問題。
狭い地域の人間関係だからこそ、助かってる部分もあると同時に理解してくれない方々からの偏見の言葉も正直いただきます。
今はまだ本人に直接ぶつけられることはなく、親が防波堤になってやれますが、この先のことを考えると「ボーダーの子は厳しいですよ。」と以前専門家の方に言われた言葉がよみがえります。

今まで培ってきた自己肯定感を下げるような事態にだけはなってほしくない。
そのために支援級を選択したのです。
でも、この先、本人にとって支援級での手厚い支援を受けるメリットと支援級について回る有形無形の偏見の空気を感じ取ることのデメリット。

一朝一夕に答えの出せない難しい問題です。
まだまだ先だと思っていた中学進学。
その先の高校。もしかしたら大学進学もあるかもしれない。
そして社会人になること。

まだまだクリアにしなくちゃならない課題がたくさん。
夏休みとともに大きな宿題を親もいただいきました。
錆びつき始めた脳細胞フル活動してノンのためになること、今のノン、そして将来のノンの姿。
考えていきます。


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ついにこの日が……嬉しい! [発達障碍]

ノンは片づけが嫌い。
やらなきゃいけないいけない事は頭でわかってるのに行動に移すのがなぜだか難しい。

11月に検査の判定をしてくださった先生に学校から帰ったら一旦ランドセルの中のものを全部出してリセットするというやり方を教わって、100均で籠を買い、この中に全部出して教科書を教科書立てに立ててから宿題をするように促していたんですが。

これがなかなか・・・・。

ちょっと油断するとそのリセットかごがおもちゃや本でいっぱいになり、なし崩しにやらなくなる…の繰り返し。

あれからほぼ3カ月。
もう諦めの境地だったハハ。

本日ノンが学校に行ってる間に机周りを整理。
おもちゃも必要最低限だけを残して撤去。
目に入る刺激を極力少なくして見ました。

すると…なんということでしょう。

帰宅したノンの一回だけ上記の方法を促したら一人でやりました。
ハハの手を一切借りませんでした。
しばらくして見に行った時はすでに宿題を始めていました。


学校から持ち帰ってきた宿題の花丸や先生からのお褒めの一言でもモチベーションアップ![グッド(上向き矢印)][るんるん]
褒められるのが何より大好きなノン。

「丁寧にしっかりやろうっと!!」
「名前も今日は漢字で書く!!」

何とも分かりやすい子だ!![わーい(嬉しい顔)]

おやつが大好きなイチゴだということもやる気出たのかも。

無理やり褒めることをしなくても褒めてあげられる日は親も楽チン。
どうかこういう日が一日でも長く続きますように…。
まずは本人が自分が楽でそして褒められて気分が良いというのがイコールになるのが一番定着するんですね。




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スケジュール作戦決行中 [発達障碍]

二学期が始まって2週間目に突入いたしました。
ノンはと言えばここ数日嵐のようなぐずぐずモードになっております。
まだまだ残暑が厳しく、熱がこもりやすいノンは超不機嫌。

学校ではなんとか過ごしているようだが、その反動かのように家ではぐずぐず。
わざとのように宿題も片づけも後回し。
おまけに口答えもひどく、時にはノンチチに向かってまで「もう!うっるさいな~!!」なんて暴言まで出る。

どうしたものかと思案に暮れていたノン母の前にある一冊の本が…。
別にそれ目的で入ったわけではないのだが、ふらっと入ったショッピングモールの書店のコーナー。
元々本屋は大好き。何時間にたって飽きないのだけど、この時もこれと言って目的もなく見て回っていたノンハハの目に飛び込んできたきれいなピンクの本。

その名もズバリ{ADHDの本}。
ぱらぱらとめくってみたらイラスト満載のとっても読みやすい本。
ADHDはドラえもんのジャイアンとのびたの両方に当てはまるらしい。

ノンはのびた型かな。
不注意、衝動性、多動が顕著でしたから。
他害はほとんどなく受動型です。
多動も小学校に入ってからは本当に目に見えて落ち着きました。
周りの助けがとっても大きいです。感謝感謝です。

不注意と衝動性はなかなか改善されません。
とくに片づけや整理整頓、やらなければいけないことの時間的管理ができません。
なので毎日やっていてわかっているはずの宿題が遅~くなってその間にも何度も何度も注意されてその都度返事はするが実行せず。

親も聖人君子じゃないですからね。
声だって荒げます。物だって取り上げます。
完全なおやこバトル。

この本の中に書かれているやってはいけないことすべてやってましたノンハハ。

そこで小さなボードを用意しました。
sukeju-ru.jpg

ノン専用スケジュールボードです。
学校から帰ってから寝るまでにやることを箇条書きにしてみました。
1の宿題の後本当は音読、明日の支度まで一気にやってしまいたいのですが、今までの経験上これがうまく行ったためしがない。
そこであえて間に大好きなDVDとTVを見る時間を入れました。
特にTVは5時台に「まる子ちゃん」と【ワンピース】をやっているのでそれを見たさにDVDが途中でも自分で消すことができます。

一つずつ終わるごとに自分でハートのクリーナーで消していきます。
8のパソコンはパソコンで動画を見ることです。
これも最大で8時まで。

初日の昨日はこちらの思惑どうりにはまって大成功でしたが、新しいものには飛びつくのがノンですから勝負はこれから。
どこまでこの作戦が続きますか…。



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欲張らないって決めてたのに…・ [発達障碍]

お祭りの練習も佳境に入った今週。
相変わらず踊りが進歩しないノン。
それなのに練習に行く気は人一倍。
そしてハハの見学を拒否する。

へらへらしながら
「お母さん。帰って。 出て行って」
いないほうがちゃんとやるかと思ってその場所から出て、ノンの死角になる場所で見守ると案の定できない。
やらないのではなくできない。

つい口も手も出したくなるのが親心。
そして周りへの遠慮と、ちょっとだけ羨ましい気持ちもあってつい怒ってしまうハハ。
ほんとうはそうすればそうするだけ、どつぼにはまってしまうのがわかっていながら…。
これはノンのせいではなくてハハの不徳です。

ノンはお友達と踊ることを拒否なんかしてない。
お祭りの参加を楽しみにしてる。
夜の太鼓の練習だって嫌がらずに行ってる。

今夜は思い切って一人で行かせてみました。
40分ほどたってからこっそりと見に行きました。
みんなの中に混じってやってました。
ただ、まだまだリズムがとれてない。
でも真剣な表情です。

隠れて見ているハハにお友達が気づきました。
同級生のAちゃんと一つ下のMちゃん。
「なんで隠れてるの?ノンちゃんに内緒?」ときくので
「そう。わかっちゃうとやらなくなったら困るから」というと
「ノンちゃんはノンちゃんなりに頑張ってるよ」の言葉が…。

夕方の踊りの練習の時もあまりにもしゃきっとしないノンに苛立ったハハに
「真剣にやらないならほかの子に迷惑だから帰りな!! 本番も舞台に立たなくていい!!」と言われて階段に逃げて泣きだしたノンを同級生のAちゃんが迎えに行ってくれて
「ノンちゃん。やろうよ」と手を差し伸べてくれて、ノンもためらわずその手を握って一緒にまた自分の位置に戻ってきました。

太鼓の時も見ていると、Aちゃん、Mちゃんが常にノンを気にかけてくれてます。
他の場所に行きそうになると手を取ったり肩を押すように定位置に戻してくれたり…。
そして、それをノンも当たり前のように受け入れてます。

去年とはまた全然違う位頑張ってるノン。
それなのにもっともっとって欲張ってしまうハハ。
ハハにみんなの前で怒られて、泣きだしても疳癪も起こさずその場から逃げだしもせず、練習も拒否することなく一人でも行こうとする今年のノン。
去年と比べたってこんなに成長してるのに…。

全然成長してないのはハハの方。
周りばかり気にして、ノンをちゃんと見ていなかった。
最近怖い顔ばかりだったね。
そのせいかな、夜になると妙にくっつきたがったり昔の「すりすりして~」が復活したのは。
もう3年生。まだ3年生。
欲張りすぎでした。
反省です。
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性格と障碍のはざまで…。 [発達障碍]

前回に引き続き、ちょっと重たい話になるかも…ですが。
興味のある方は読んでみてください。



よく、子供が手がかかる、こだわりが強い、パニックを起こす。等々ありママ友さんや家族に相談するお母さんがいる。
そしてよく言われる言葉。
「子供なんてそんなもんよ。性格性格」

今まで何度となくうちのも言われましたし、自分でもそう思うようにしていた時期もありました。
そうやって納得させようとしても日々接している母親だから感じる違和感。
そして自分の中にあった「普通」ということの概念の不確かさ。

性格だと簡単にかたずけられることに強い違和感を感じていました。
でも、今は全く違う感じ方をしています。


よく障碍=病気ととらえている方がたくさんいらっしゃいます。
だからこの方法で発達障碍が治るとか、発達障碍を防ぐ方法なんて言う怪しげな理論や書籍も横行する。

病気なら治療法があれば、お薬があれば完治する可能性がありますよね。
不治の病も現実には存在するから軽々しくは言えないけど。


性格って持って生まれたものですよね。
育っていく過程での環境にもかなり影響はされるでしょうけど。
姉妹で同じ両親から生まれ同じ環境の下同じ食事をしていても性格って違うのだから持って生まれた因子の方がかなり強いのではと思ってます。

ちなみに私は一見そう見えないらしいのですが、(家族間ではそっちの方が信じられないらしいが)瞬間湯沸かし器かと言う位の短気です。
子供のころはそこへ持ってきて泣き虫。
3姉妹の末っ子だったので姉たちからよく「泣いて勝ちを取るからずるい!!」と言われました。

さすがにこのくらい生きていると上手に隠す方法や怒りの炎を一時押し隠すこともできるようになりましたが若いころはその短気さで数々の逸話があります。
親友とも何回絶交するかと思う位の喧嘩したことか…。

そういうことをつらつら考えると、発達障碍=性格というのもあながち間違いではないのではないかと思えてくるのです。
ノンは多動というより不注意、好奇心の抑制ができない、の方が顕著です。
これをあわてんぼうのおっちょこちょいな性格としてみたら、年齢が上がるに従いそれを少しでも周りの迷惑にならない程度に抑制できたら病気のように治ることはなくても本人の生きやすさは数段違ってくると思う。

そのために療育があり、支援級があり、理解してくれる環境が必要なのです。


回りが性格だよという時はここまで考えては言っていないと思います。
でも、ちょっと制御しにくい個性的な性格をしているならその対処法を知ってるだけで親が楽になるのは確実。
だって運転知らないのにいきなり車に乗せられてさあ走りなさいって言われたっておたおたしてるうちに事故っちゃう。
でも、教習所でしっかり基礎から習って車の仕組みやエンジンのかけ方、ブレーキのかけ方習ったら最初はおっかなびっくりでもちゃ~んと峠道だって走れるようになる。
もっと操縦がうまくなれば高速だって乗れちゃう。

私はまだ高速は無理だけど合流はできるようになった。
ちゃ~んと周りの流れを見て時にはアイコンタクトをとって、自分の意思を示して、感謝とお礼を忘れずにしていれば最初あんなに怖かった合流もスムーズにできるようになった。


ノン達のようにちょっとだけ個性的で支援が必要な子にとって支援を受けることはプラスになりこそすれ決してマイナスにはならない。
そしてそれを親がもっともっとアピールしていかなくては。
療育、支援級、支援学校そう言ったものがまだまだ理解されずマイナスイメージで見られがちです。
だからせっかくの支援の手を親が躊躇してしまうことが多々あると聞いています。

哀しいけど、それぞれに葛藤があり、悩みがあり、事情があるのでしょう。
私には私の、そしてノンのことしかわからない。
でも、人は話すだけで救われることがある。
涙を流すだけで前を向けるときがある。

人は人の中で生きていく。
子供も人の中で育っていく。
子供の周りが優しさであふれますように。
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世すべて不思議なし、世すべて不思議なり。 [発達障碍]

1回しか更新しないままに2月が過ぎて行ってしまいました。
「2月は逃げる」とはよく言ったものです。

3月に入り春にはまだ遠いけど、土肥桜がこの寒さの中けなげに咲いているのを見て命の輝きって不思議でもあり不思議でもなしって心境です。

当たり前が大切。当たり前が幸せ。
だから当たり前は当たり前じゃない。
なんだか禅問答のようですが…。

8年前の3月末に遅まきながら親になったノンハハ。
真っ青な空がきれいだったノンの誕生の日。
目の前には希望と幸福しかなかった。

一人っ子だったせいかほかの子と比べることもないまま過ごしてきて、3歳児検診で「多動」を指摘され、折に触れて面談や療育などを受けてきました。
特に強いこだわりやパニックもなかったので、そりゃあ気楽なもんでしたよ。
ショックというショックも受けなかったな。

幼稚園に入って初めて集団行動でいろいろわかってきたノンの特性。
年少では運動会のお遊戯は衣装さえ断固拒否。発表会は支援の先生にくっついてなんとか舞台に一瞬登場。
年中では運動会のお遊戯衣裳はつけ入場、音楽がなったとたん脱走。発表会は何とファッションショーに単独で登場。
年長は運動会団体種目はじめて問題なく参加。発表会は劇にも参加。

この3年間の間に専門医の診察を月1回半年かけて通い年中の3学期に診断。
診断がついたからと言って何かが変わるわけではないんですね。
ノンに対する指導の仕方を先生たちと話し合うことはあっても他の方にカミングアウトするつもりはないんで。

なんで急にこんなことを記事にしようと思ったのか…。

今日ある発達障碍を題材にしたものを見る機会がありました。
その主人公は小学校に入って初めて[LD]であることが分かった子供とその親御さんの苦しみと葛藤と立ち直りと未来を描いています。
その中で通級教室の先生が親御さんに言った言葉です。

「お子さんは今まで会わない靴を無理やり履かされて徒競走を全力で走らされていたようなものです。自分に合った靴で思い切り走らせてあげたいんです」

感動しました。
そう、ほかに目立つ障害等を持っていない(目や耳などの身体的機能にも問題がない)けれど学習障害があるというのはなかなか理解されにくい。
怠けてる、ふざけてると思われて親からも叱られ、教師からもさじを投げられ、自分自身もダメな人間だと思い込んでしまう。
でも、私たちだって自分の体に合わないぶかぶかな靴、歩くのもつらい基地基地の靴はいて徒競走やらされたら走れるでしょうか?

ノンも身体的障害で無いからなかなか分かりづらいところはあるけど、幸い幼稚園から同級生はみんな一緒。
何となくノンちゃんはこういう子。って感じで受け止めてもらっているみたい。
それでも親はやはり集団の中にいるときのノンの落ち着きの無さや、身辺自立がまだまだ年齢に比例していないことなど上を見ればきりがないことも百も承知で、イライラしたりきつく叱ってしまったり…。

8年もノンの親をやってきてるのに、まだまだだなあと思います。

ただ、まだまだ発達障碍というものの理解が進まないこの社会の中で一人でも少しずつでもそれってなんだろうといい意味で興味を持ってくれる人が増えるといいな。
そして子供さんが少しでも笑顔でいられるためなら親御さんが疑問に思われた時点で勇気を持って専門家の門をたたいてほしい。
療育や診断は決して子供さんを選別するためにあるんじゃなくて、子供さんが自分のことを大好きでいられるようにするお手伝いを周りがしていくための道しるべやヒントをくれるところ。

子供の笑顔を守ること。
親にとっての一番の仕事はこれだと私は信じてる。
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進歩は突然に。 [発達障碍]

最近のノンはお片づけや身支度は相も変わらず口酸っぱくして言っても柳に風状態。
頭痛いです。

ところが、運動面において最近とみに進歩が著しい。
鉄棒で逆上がりができるようになり(100%ではないが)けん玉は8割の成功率だそうです。
家庭においては逆立ちが全く支えなしでできるようになりました。
壁に向かってするのは最初から嫌がって全く何も支えがない状態で自己流で会得しました。
なにしろ手とり足とり教えられるのが嫌いな子です。

そして今日。
一輪車教室3回目。
本来は4回目になるはずですが、先週はあまりの寒さに道路が凍っているのを想定してお休みしました。

今日ノンは一人で一輪車の上で静止がかなりの確率でできるようになりました。
むしろ親の補助を嫌がります。
バランス感覚はいいようなので無理強いせず見守ることに徹しました。

教えてくださる先生がたは複数いらっしゃいます。
その中の年配の男性の方が
「バランスいいねえ これならもうすぐ走り出しそうだ。 ただまだ気が焦って前のめりになっちゃうね」とアドバイスをいただきました。

2時間の練習中前2回は何回か体育館から脱走があったのですが、今日はとにかくできるようになるのが嬉しくて楽しくて時間ぎりぎりまで張り切って練習してました。
知り合いのお母さんに
「ノンちゃんすごいねえ。もう少しで一人で乗れそうじゃない」と言われて
「本当はもう少し親の力を頼ってくれればいいんだけど、お母さんは来ないで触らないでって言うのよ」と答えたら
「うちは逆だわ。その冒険心欲しい」と笑って言うので
「うちはその慎重さがほしい。足して2で割るとちょうどいいかも」と笑いました。
面白いことにもう一人の知り合いとも同じ会話をしました。

個性とはよく言ったもので、ほんとうに取り組み方も進歩もそれぞれ。
なかなか強情で一筋縄ではいかないノンですが、負けん気の強さが一つの方向に向かった時は強い。

金曜日にリレー会で自分が走った時はもちろん、それ以外の時でも入賞の無かったノンの学年。
昨日は何と3位入賞。
そしてノンもその中のメンバーとしてしっかり写真に収まりました。
それもモチベーションをあげているのかも。

成功体験は誰でも嬉しいもの。
まして今までは他のみんなができたことを少し遅れて何とか身につけてきたノン。
それがこの頃少しづつだけど、まだできる人が少ないことを自分ができた!!という体験をすることの快感に目覚めたというか…。
やはりこの子はハハと違って運動系に強い。


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お金をかけずにできる療育グッズ。 [発達障碍]

先日の靴ひもによる訓練が思った以上に好感触だったノン。
今日はいいお天気でちょっと息抜きに出かけた帰り、コンビニによっておやつを調達しました。
筒型の「チップスター」の小型サイズを買いました。
ノンもハハも大好きなので。


二人であっという間に食べ切ってしまった。
さあ片づけようと筒をつぶそうとしたのですが、中身はアルミの包装紙でくるまれていたので筒自体は汚れもなければ油などの付着もない。
このまま捨てるのは惜しいな~
何かに使えないかな~と思ったハハにひらめきが…。


なぜか砂とか水とかボールとか容器から容器に移したりバケツやコップに入れてはこぼし入れてはこぼしを繰り返すノン
常同行動と呼ばれるものです。
そして通常のパズルをパズルとして遊べない、楽しめないノンです。
でも、捨てるには忍びなくピースはあるのにただ入れものからだし、また入れて出すの繰り返し。


紙製でできている筒は加工が簡単!!と言うことで、ふたの部分に貯金箱のような口を開けてみた。
かなり大きめに(パズルのピースが入るくらい。)
そしてノンに「この中にピースを入れてみて」と筒とピースを渡してみました。
にこにこしながら一つずつ入れてはにこにこ。
全部入れると縦にシャカシャカと振って音を出す。
そしてふたを開けてざ~っとこぼす。
ノンの好きな物のオンパレード。

子供が楽しみながらやれるのが目標なので。
これは大正解!!
するとなんと嬉しい副産物が…。


今までパズル何度となく誘いかけてたのですが全然やる気なしだったのに、この行動を繰り返すうちにやる気になったようです。
あまりおとなしいので、様子を見ると出したピースを畳の上で組み合わせてる!!
すかさずパズルの台紙を与えました。
「むずかしいな~」「これはどこのだろう~」などと言いながら挑戦してます。(今現在)
本来視覚優位な子なのでパズルは好きなはずなんです。(間違い探しも得意)
でも、これまでは少しやっては失敗するとやる気をなくすという繰り返し。
今回は自分からやる気になっているせいか頑張ってます。(アンパンマン見ながら休み休みですけど)

お片付けも期待できるかな。
大好きな容器に入れる作業ですから。
片づけにもなるし、療育にもなる一石二鳥。

奥が深いな。療育の世界。
なんだか楽しくなってきた。
また、いろんなこと試してみよう。
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素人的療育の始め [発達障碍]

先日診断が下りたノンですが、結局のところいろいろ問題はあっても疑いの段階です。
でも、手先が不器用とか、苦手な音があるとか、問題点はかなり明確になってきましたので、色々アンテナを貼って家でもできる療育(と言うと大げさですが)もどきを始めてみようと思います。

別のブログで紹介していた集中力と不器用さをカバーするやり方を真似してみました。

療育1.jpg
ぱっと見て何かわかりますか?

上の黒い紐のがハハのお手本。
下の白いほうがノンです。

紐は両方とも靴ひもです。
通しているのは手芸グッズ。
黒、赤、(1種類)金(2種類)をひもに通すというもの。
靴ひもは両端が固めてあるのでこういう訓練にうってつけ。
ノンはここまでやって「できない~」「むずかしい~」「もうおしまい~」と泣きが入りました。
無理にやらせてもいい事はないので、ここで中断した後、「じゃあちゃーちゃんがやるね」と続きをやろうとしたら穴が通った瞬間に奪い取る。
「じぶんでやる~」と言って通すのだが、また次のパーツが通らないと「できない~」とハハによこす。


それでも最後まで通しました。
その後今度は一つずつ紐から外して容器に入れるという段階に挑戦。
こちらは難しい事はないので簡単に外す。
問題はその後。
区切られた中に色分けして入れること。
「同じ色は一緒にね。ここが黒でここが赤、ここが金だよ」と場所を示してあげるとちゃんと外した順番に色分けして入れました。
療育2.jpg

金は形の違うものが2種類なのですが、最初なので色分けだけにしておきました。
最初からあまりハードル高くするのもよくないので。


今日はほかに療育グッズとして購入したのがこれ


MPPMP-300BK Pivi MP-300 モバイルプリンター

MPPMP-300BK Pivi MP-300 モバイルプリンター

  • 出版社/メーカー: 富士フイルム
  • メディア: エレクトロニクス


赤外線通信搭載の携帯カメラやデジカメで撮った映像を手軽にカードサイズに印刷してくれる小型で軽量のプリンター。
実は最初は「チェキ」等のインスタントカメラを探しに行ったのですが、店頭に見当たらずあきらめて帰りかけた時に目についたのがこれです。
カメラをもう一台買うのもなんだしな~と思っていたので渡りに船でした。

ノンのように視覚優先の子には、このカードサイズの写真でのお片付けの場所の提示や時間による次の行動への誘いかけに期待してます。
別のサイトでお勧めだった「タイムタイマー」もただいま注文中。
このタイムタイマーとこのプリンターで撮った映像で作ったカードで日々のリズムづくりをしていきます。


さて、また結果は発表しますね。
鬼が出るか、蛇が出るか…。
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