「京極ワールド」邪魅の雫 [書庫]
私の趣味の中でもかなり上位にある読書。
高校時代は3年間の図書室で借りた本の数が卒業生の中でトップだったので司書の先生から個人的に記念品までもらってしまったと言う伝説を持っている。
ジャンルはかなり雑多だが、ひとつの作品にはまるとその作者の作品はほとんど読んでみると言う性癖がある。
高校時代は赤川次郎にはまり、その後内田康夫、宮部みゆき、新井素子ときて今はどっぷり京極ワールドにはまっている。
京極堂シリーズ、又一シリーズ、その他もろもろ。
つい最近読み終わったのが「邪魅の雫」
この作品は今までの中でも特に読み応えがあった。
と言うか展開がまるで読めなかった。
一人称で語られて語り手がころころ変わるのはいつものことなのだが、今回は被害者までが最後の最後まで誰なのかどういう人なのか、なぜ殺されたのか、まったくの五里霧中状態。
おまけに榎木津の過去の女性が関係してる?
これまた驚き。
えのさんのあの特殊な能力は戦争時に受けた怪我が元と言うことは彼女と別れたのは普通の生活が無理だったからなのかなと思ったらなんだか読んでて切なかった。
中禅寺夫婦の馴れ初めと関口夫婦の馴れ初めもぜひ書いてほしいなあ。
事件がらみじゃなくサイドストーリーとしてでもいいから。
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