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「シュガーベイビー」 [書庫]

シュガーベビー(1)

シュガーベビー(1)

  • 作者: 高野 まさこ
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 2000
  • メディア: 新書


昔白泉社から出ていた月刊誌「花とゆめ」
この雑誌自体は今も健在だが、たまに懐かしくて本屋でぺらぺらとするとあまりの雰囲気の違いに愕然とする。
時代が違うから仕方がないが、当時の執筆人の豪華だったことがいまさらながら驚かされる

アクションあり推理ものありコメディ、シリアス恋愛もの一冊の本にこれだけ多彩なジャンルの本ってあったかな?
その中でも毎月のお楽しみは高野まさ子先生の「シュガーベビー」だった。
クリスマスの日キリスト様のために作られた女の子の形のケーキに酔っ払ったチビ天使のシホンがキス。
命を与えられてしまったケーキで出来た女の子はそのまま地上に一直線。
かわいい赤ちゃんをと願っていた詩人のパパさんとその奥様のママさんのところへ。
驚きながらもその子をわが子として育てることにしたご夫婦。
そして神様から罰として犬に変えられて地上に送られた天使シホン。
シュガーが泣きすぎて溶けてしまわないために守るのがお役目。
「ホットドッグ」という名前をシュガーから送られたシホン。不本意ながらこの役目をする羽目のなるのだが・・・。
長い連載の中にいくつもの感動がありました。
基本的にはキリスト教の教えに近いかな?
でも、押し付けがましくなく、エピソードが暖かいのです~っと心に入ってくる。

登場人物も人間あり、妖精あり、魔法使いあり、神様に大天使、チビ天使。
ファンタジーであるけれど夢物語と言うよりは人生のバイブルのような感じ。
季節が変わる時も天使が絵を描いて次の季節の神様に届けると翌日から季節が変わる。
ちなみに春と冬は女神。秋と夏は男神。
この中で冬の女神様のエピソードが一番好き。
厳しいだけではない冬の強い愛がわかる。

この作品の中のエピソードのいくつかは実際に友人の結婚式のスピーチで使って大反響。
なかなか私の株を上げてくれました。
以来しばらくスピーチ依頼が多かったです。

もし、お祝いのスピーチに困っている方がいたら読んでみるといいかも。
愛だけではなく、友情や信頼なんかをテーマにしているエピソードも数多い。
老若男女を問わず読んで貰いたい作品です。


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