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木花咲耶姫と石長姫 [色・彩・いろ]

日本の神話には興味があるのだが、何しろ簡単に噛み砕いた話というのはあまり無い。
ギリシャ神話などはたくさんお話や劇などになっているのに・・・。

この二人の姫コノハナサクヤヒメとイワナガヒメは名前ぐらいは聞いた事あるという人は多いと思う。
二人は姉妹で石長姫が姉で木花咲耶姫が妹。
姉は永遠の命の象徴。つまり不老不死。
妹は繁栄の象徴。つまり死と再生。

私が今まで知っていたのはこんな程度だが、今回ひょんなことで読んだ本の中でこの二人の伝説が結構細かく書かれていた。
今まで知っていた話では、天孫(つまり天照大神の孫)のニニギノミコトが降臨した際、その土地の神の娘を娶った。
その時本来姉を貰い受けるはずが姉は醜女だったので美しい妹をもらったという話だった。
これを知ったときもやな話だな~と思ったのだが、それゆえに永遠の命を得ることができなくなったというオチだった。

ところがその当時の日本では母系社会なので長女を嫁に出すことは無い。
ゆえにいくら天孫であっても姉を貰い受けることはできない。
それゆえ天孫側は姉はもらえないのではなくこちらから断ったのだという話に作り変えたという説だ。
どちらにしても神話なのだからその時代時代で解釈は違うのだろうがこっちの話のほうが私としては好みである。
仮にも神様が嫁を選ぶのに顔の美醜だけで決めたなんてね・・・おそまつすぎる。

もっと面白かったのが富士山は今でも日本一の山だが、その昔は不死山と記されていたという。
「不死」つまり死なない。これはイワナガヒメが祭られているからだそうだ。
イワナガヒメは生殖機能を持たない。
死なないのだから子孫を残す必要も無い。
コノハナサクヤヒメはよく桜の神と勘違いされる。
桜に限らず命あるものの象徴というべきか。
繁栄はするが、寿命はある。
だが死しても又再生する。

もっと深い話なのだがいかにせん専門家でないのでここまでしか理解が及ばない。
もうちょっと深いところまでの話を噛み砕いて教えてくれる本などはないのだろうか?

もうひとつの疑問がある。
コノハナサクヤヒメを娶ったニニギノミコトは天孫である。
アマテラスオオミカミの孫だ。
ではアマテラスの子供、つまりニニギノミコトの親は誰?
これが一切名前が出てこないのだ。

弟のスサノオや孫のニニギノミコトの名前はあるのに子供の名前がないのはなぜ?
私が知らないだけか?


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コメント 2

日本神話は、子どものころ大好きでよく読んでいました。
神様が、身体を漱ぐ度にポコポコと生まれてくるのにワクワクした覚えがあります。
今回の記事、おもしろーい!と思って、ちょっと検索かけてみました。>ニニギノミコトのご両親。

天之忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)という方が、天照大神の子どもで、ニニギノミコトの父親だそうです。
稲穂の神様で、正式な名前は、
正哉吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト)
だそうです。覚えられない。つっかえずに読めない。

アマテラスオオミカミとタカギノカミ(高木神)は、アマテラスオオミカミの息子のアメノオシホミミノミコトに
「今やっと葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)が平定されました。あなたは、命じられたとおり、地上に降り立って、この国を治めなさい。」
 とおっしゃいました。アメノオシホミミノミコトは、これに答えて
「わたしが、地上に降りようと身じたくをしていたところ、息子が生まれました。その子の名は、ニニギノミコト(邇邇芸命)といいます。わたしの代わりに、若いこの子を降ろした方がよいと思います。」
 と言いました。この御子(みこ)さまは、タカギノカミノミコトの娘のアキツシヒメと結婚して生まれた子どもです。子どもは、アメノホアカリノミコト(天火明命)とニニギノミコトの二人でした。

とのことです。( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェーヘェーヘェー
by (2007-03-26 22:21) 

izunosuke

まご様。
すっご~い情報ありがとうございます。
やはりちゃんと居たんだね・・・・って当たり前ですが。
でもなんという覚えにくい名前。
これじゃあ記憶に残らないよ・・・。
やはりちゃんと神話を読んでみたい。
資料探してみよう。
情報ありがとうございます。感謝です。
by izunosuke (2007-03-27 18:50) 

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