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命の期限を待つということ…。 [高齢ハハのつぶやき]

23日の金曜日の朝。
私の携帯に父の病院の担当医から電話あ入りました。

「容体が急変していて呼吸が止まりそうです、来ていただけますか」
もちろん主人と母とすっ飛んで行きました。
沼津から姉も駆け付け、偶然にも川崎から伯母(母の姉)も来てくれました。
叔母はただのお見舞いのつもりだったからそれこそびっくりでしたけど。

私たちが行った時はまだ全然反応がなかったのですが、徐jに覚醒してきました。
県外の姉と義兄、たまたまお休みだった長男が来た頃には呼びかけに反応するくらい落ち着きました。
朝、呼吸がかなり浅くなり一時的にではありますが、とまったようです。
先生の話では軽い脳こうそくを起こしたのではないかということでその薬を点滴で入れていただいたら落ち着きました。


昨日も朝から病院へ。
県外の姉は一度家へ帰り朝早く次男と長女を連れてまた病院へ来てくれました。
孫たちの声にかなり反応しました。

午前中がかなりはっきりと会話が出来て、
「はやく~ はやく~  くつはかせろ~  うちにいかなきゃ~」
「はやく~ つれてけ~」
絞り出すような声で訴える父になんと言っていいかわからず、
「今は帰れないからね もう少し頑張りうね うちに帰れるようになるから頑張ろう」
気休めでもこういうしかありませんでした。
「なんでだ~」
会話が成立していることがかえってつらかったです。

自分が今いるところが家でないことも分かってる。
たぶん私たちが言っていることも気休めにすぎないことも分かってるんですよね。
とりあえず先生が心配されていた48時間は過ぎました。

でも、今月乗り切れるのか微妙です。
目が見えなくなってしまった父にとって耳から聞こえる言葉だけが家族を認識できる手段です。
老いてゆく父に戸惑い、振り回されたこの数ヶ月。
今命の期限を切られようとしている父に付き添っているのが正直つらいです。

本当なら24時間ついてあげられればいいのでしょうが、私の気持ちのほうが先に悲鳴を上げてしまいます。
家に帰りたいという悲痛な父の叫びをただ受け入れることができずに帰してあげられないことを攻められているようでいたたまれないのです。
父はただ、自分が生まれ育った土地、自分が建てた家に帰りたいと当たり前の要求をしているだけなのに、それを攻められているように感じてつらくなってしまう私はここに至っても弱い人間です。

最後まで優しい娘になれそうにない。
一番そばで頑張ってると人から言われる娘が一番やさしい気持ちを持てないんです。
姉二人のほうが父の心に寄り添っているように見えるのは私のひがみかな。

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元気

こんにちは。

>一番そばで頑張ってると人から言われる娘が一番やさしい気持ちを持てないんです。

長く生きていると頑張りだけでは何ともならないこと、知っています。
何ともならないこと、どうにもならないことだらけです。
だから、今ここに居ることを”ただ感謝する”しかないのかも。
お父様が居て、お母様が居て… 
izunosuke さんが居る。ノンちゃんも居る。スゴイことです。

人は欲張りです。
だから、どうにもならないことすら望んでしまう。
そういう気持ちも、どうにもならないことの一つですよね。

どうか、自分を苛めないで下さい。
頑張れの意味でなく、ありのままのizunosuke さんでいること。
ご自分を丸ごと受け入れられるよう、ご自分に優しくなれるよう… 応援しています。
ただ、応援しています。応援のナイスを。



by 元気 (2009-10-31 16:26) 

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